ここでは、公式サイトの撮影レポートとは一味違った、

極私的撮影日記を書いていこうと思います。

私と若松監督とのお付き合いは前作「17歳の風景」から。
当初、本編シナリオのお手伝いをさせていただいたことから、
メイキングとして、初めて若松監督の現場に参加しました。
「67歳の風景」と名付けたこの撮影ドキュメントはポレポレ東中野での
本編の上映と同時期に、同劇場でレイト上映させていただき、
私にとっても大きな経験になりました。

しかし今回、監督からメイキングのオファーがあった時は、実は少し驚きました。
それ以前から、本編のスタッフとしてお手伝いするという話があり、そのつもりでいたのです。

前回のメイキング上映の時にも散々コキ降ろされた憶えのある私は、思わず
「なぜまた私なんですか?」と思わず聞いてしまいました。
すると監督は
「俺の映画は、シロウトの映画みたいだろ。だからお前みたいな
シロウトみたいのがいいんだ」
と。

なるほどー。そっかー、納得。

って、一応映像で食っていこうという人間が納得していいことはないのですが、
上手いとか巧みとか、そういうことは求めてないことがわかって、それなら、
ということでお受けすることに。